
我が家には、ペペロミアという植物があります。
もともとは、葉っぱが4枚程度で、高さが5センチ程度で挿し木されたものでしたが、どんどん育ち、ある時高さが20センチを超えました。
それからしばらくたったある日、まっすぐに上に伸びていたはずの枝が、真横に倒れてしまいました。慌てて割り箸を2本縦につないだものを添え木にし、まっすぐ上に伸びていくようにしました。
それから2年ほど経つと、割り箸の長さをはるかに越えて、伸びていきました。このままではまた倒れてしまうと思い、半分の高さで切った枝を、また挿し木しました。
その後育ったペペロミア。再びある長さに到達すると、以前と同じように倒れてしまいました。
でも、今回は無理に添え木をしませんでした。倒れた状態のまま、数ヶ月たったある日、先の方が上に向かって伸び始めていました。
他の何かの力を借りることなく、自力で上に向かい始めたのです。
以前、無理やり添え木をして、上に向かせようとしたこともありましたが、そんなことはしなくてもよかったようです。
植物だけでなく、人間も、倒れたり挫折したり失敗したりストップしたりと、一時的には折れることがあるかもしれません。
でも、本人の力を信じて見守ることも、時には大切なのだと、ペペロミアから教えられました。