なごみが今の名古屋に移転してから、早いもので13年が経ちました。移転前からなごみに通ってくださっていたTさん(ご本人に承諾を得て掲載しています)は、ほぼ半年に1度リフレクソロジーとボディトリートメントの実技の復習のためにいらっしゃいます。
復習は、お互いに施術者とモデルを交代して行う相モデルのスタイルが多いのですが、お一人でいらっしゃる場合は、私がモデルをします。
Tさんは日ごろ高齢者施設でリフレクソロジーを中心とした施術を行っており、定期的にいらっしゃっては、施設の現状や近況などをお話ししてくださいます。
彼女がすごいのは、それを10年以上続けていることです。1日に10人近く施術する日もあるとのことで、身体も相当きついと言われます。それでも、ご自身が続けられる理由は、利用者さんが喜んでくださることに他ならないようです。
私たちが通常サロンなどでリフレクソロジーをする場合は、ベッドを利用して、施術者自身の身体への負担がかかりにくい方法で行います。しかし、施設などでは、そのような条件を整えることはとても難しいことです。むしろ、施設や利用者さん自身の体位に合わせて行わなければならないため、より施術者の身体への負担は大きくなります。
そのような状況も手伝って、身に付けている技術もだんだんと変化していきます。そうなると、本来は施術者にとっても、施術を受けられる方にとっても、一番よい圧のかかり方だった技術が、だんだんと崩れていくこともあります。
その結果、施術者が身体を壊してしまうこともあります。また良い施術が提供できなくなることにもつながります。
そうならないため、私自身も含め、定期的に技術を確認してよりよい技術を維持・向上していくことが、大切なのですね。