今日は平成最後の、介護施設へのボランティアでした。
今日も、初めて施術を受けられる方がお一人いらっしゃいました。
初めはとても警戒されていて、片足を始めて間もなく、眉間にシワを寄せながら、もういい!金は払えない! と、何度も言われました。
お金は必要ないよ、大丈夫ですよ、と声をかけながら片足も終わりに近づいた頃、反対の足の腿が痛いと言われました。
それならば、腿を痛くないようにしましょうね、とさすりながら、反対の足を施術し始めたころには、気持ちがいいねぇ、と穏やかな顔に変わっていました。
そして、手の痛みもあることを訴えられたので、最後に痛いと言われる手にも、施術をしました。
終わった時には、最初とうって変わって、穏やかで、にこやかな表情で、何度も ありがとう!とおっしゃいました。
人は、不安があると、そのサインを出します。出し方はそれぞれ違いますので、きちんと不安の原因を受け止めることはとても大切だと思っています。
施術をする立場で、受けられる方に拒絶されてしまう経験は、とても悲しかったり、自分の不甲斐なさを感じたり、自分を責めたりするものです。
私自身、障害者の方や、高齢の方に施術してきた中で、そのような経験をたくさんしてきました。
そこから学ばせていただいたことは、計り知れません。
そんな経験から、自分自身の足りない部分と、自分とは関係なく、受けられる方自身の不安などが要因であることの、区別をするようになってきました。
自分に足りない部分が見つかったのであれば、それはとてもよい経験になり、次につなげるチャンスになります。
自分ではなく、受ける方自身の問題であれば、その原因を見極めていくことで、対応することができます。
平成最後の日、また一つよい経験をさせていただきました。