私達人間には、自分自身で治す力が備わっています。どんなに他人が働きかけても、最後は自分自身が動かなければ、治癒することはありません。
それは、逆に考えれば、自分がその気になることで、自分自身を治すことができるとも言えます。
私達セラピストは、施術を通して、心身が良い方向に向かう手助けをする立場だと思っていますが、一番しなければいけないのは、本人ご自身に、良い方向に向かう気持ちを持っていただくことだと考えています。
そのために、現状と、そして本来の姿とのギャップをみつけて、それを埋めるためにできることを提示していきます。
足をみることもその一つです。その形や、色、痛みの有無、動き、温度、前回との比較、などなど、そこから読み取れるものは計り知れません。
生まれたばかりの赤ちゃんの足と比べてみたら、本来柔らかかったはずの場所が硬くなってしまったり、まっすぐだったところが曲がってしまったり、いろいろとよくも悪くも変化に気づきます。
明らかに、悪い方向に変化したものは、本来の姿に近づけていけるように、動く方向を示唆できるセラピストでありたいと思っています。